素麺ではまだ高級ブランドを確立しきれていない「島原手延べ素麺」
今回はより美味しく食べるコツを書くことにしました。
【麺の準備】


1.【初級技】麺は黒帯のものを使います。赤帯は値段が安い低ランクのものです。
2.【上級技】黒帯でも麺の質があります。真っ白な麺はランクが下。油分で少し黄色がかったものが上物です。
3.【中級技】鍋で水を沸かす間、麺も水につけておきます。
私が食べているのは、実家の町の素麺。近所の製麺所まで歩いて買いに行きます。
島原半島での素麺の主要生産地区は長崎県南島原市西有家町なのですが、
実家の近くの製麺所のように、昔ながらの手法でやっている麺が美味です。
実家ではこの麺をお中元として親戚に配るのが通例。
贈答用の上物を普段から食べていることになります。
【麺茹で】
1.【中級技】先にボウルに氷水を用意しておきます。あとで麺を締めるのに使います。
2.鍋が沸騰したら、つけておいた麺の水を流して「ぬめり」を取り、鍋に入れます。
3.茹で時間は1分~1分半、ザルに受けて冷水で締めます。
4.水で締めたらすぐ、ボウルの氷水で締めます。
※手抜きをするなら、1と4を省き、冷水でよく締めましょう。
【熟成素麺】
【上級技】素麺は、湿度の少ない場所で1年寝かせておくと、もっと美味しくなります。
私は翌年用に3kg箱を1つ買っておくようにしています。
実際に2年熟成、3年熟成といった商品を売っているところもあるようです。
新物と熟成物を食べ比べてみることをぜひお勧めします。
【島原手延べ素麺の特徴】
島原の素麺は、煮崩れすることがありません。冬場は煮込みに使ってみてください。
煮崩れするとしたら、安物か偽物かどちらかです。
実家では素麺を味噌汁の具にしていました。
【島原手延べ素麺の歴史】
地元では常識でしたが、奈良の「三輪素麺」の7割が島原半島で生産されていました。
島原半島の多くの素麺製造所は、長く「三輪素麺」の下請けでした。
2002年7月24日に農林水産省が奈良の3社を産地表示違反として公表しました。
この出来事を契機に、「島原手延べ素麺」はやっと自身のブランドを手に入れることになりました。
昔あなたが食べた「三輪素麺」の上物、実は島原の素麺だったかも知れません。
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